履歴書に学歴をどのように記載するか考えるとき、学歴はあなたの求職活動のストーリーを構成する重要な要素であることを認識する必要があります。知識欲の強い現代社会では、高校、大学、大学院、オンライン資格、セミナー&ワークショップ、資格など、多様な教育経験を持つことが一般的です。
好奇心と向上心があれば、教育は卒業後もずっと続くのです。
このガイドでは、次のことをお伝えします。
レイアウトとしては、履歴書の学歴欄は以下の通りです。
履歴書に学歴を記載する方法を知りたい場合:
採用担当者は学歴を確認するでしょうか? 採用担当者がリファレンスをチェックしたり、学歴を確認したりする時間はないと思うかもしれませんが、どのようなレベルの雇用主であっても、基本的な確認は驚くほど簡単に行えるのです。5分ほど電話をかければ十分ですし、どの大学でも過去の卒業生の成績に簡単にアクセスすることができます。これは業界標準ではありませんが、もしあなたが学歴を偽っている気配が少しでもあれば、あなたが記載した内容を確認するのは難しいことではありません。このような虚偽を履歴書に書くと、解雇される可能性があります。
未修了のプログラム - 学位やその他のプログラムを始めたものの、終了しなかった場合は、得られた経験がそのポジションに関連する場合のみ、それを記入します。例えば、営業職に応募する場合、地質学の学位取得に向けて40単位を取得していたとしても、それが一流の教育機関でない限り、記載する価値はないでしょう。
美術館で働くことを希望し、美術史の課程を修了していない場合、履歴書にどのように学歴を書けばよいでしょうか。面接の際にいつでも状況を説明できるように、美術史に関することがあれば記載しましょう。履歴書の学歴を含め、追加するものはすべて面接時の質問の対象となることを心に留めておいてください。
高校 - 高校に関して記載する場合は、高校と略さずに高等学校と正式名称を記載します。現在高校に在籍している場合、履歴書の学歴欄には、課外活動、関連するコースワーク、学業上の業績に関する情報を追加するとよいでしょう。
もしあなたが高校生で、アルバイトのために履歴書を作成しているのであれば、まずあなたにとってとても良いことです。第二に、この仕事は仕事の経験によって得られるものではないだろうから、このセクションを使って、あなたの学生としてのタイプ、労働倫理、情熱を強調すると印象に残ります。
公的資格 - 有効期限が切れているものや、これまでの経験から想定されるものを除き、最近の関連する公的認定資格は通常履歴書の免許・資格のセクションに記載します。履歴書では、資格の名称や説明に略語や専門用語を多用しないよう注意し、プロフェッショナルな履歴書を心がけ、資格や教育機関の正式名称を記載するようにしましょう。
セミナー&ワークショップ - 法律系セミナー、オンラインワークショップ、民間資格、特定の団体資格など、教育機関以外で最近受けた教育も、履歴書にどのように記載すればよいかを考える必要があります。
好きな学科、アピールポイントセクションに記載し、説明は簡潔かつ要点を押さえたものにするか、詳細な説明は省くようにします。一般的でないプログラムの場合は、応募するポジションに関係なければ記載しない方が無難です。
インターンシップ経験 - 在学中にインターンをしていた場合、履歴書の学歴欄にインターンのことを書くのではなく、職歴欄に記載することをおすすめします。学歴欄は通常、必要事項を網羅するためにざっと目を通されます。ただし、志望先と全く関係のない業界での経験や一日のみの極端に短い期間のものに関しては、せっかく記載しても評価されない場合があるので、記載する必要はありません。
あなたの最高学歴は何ですか? 大学卒業後に専門学校に入りなおしたなどで、直近の学歴が「最高」レベルでない場合もあります。履歴書での学歴は「最高学歴」を意味し「最後に学び、学習した教育機関」ではありません。ただし、履歴書に書く場合は時系列に記載しますので、大学卒業の下に学びなおした専門学校などを記載します。ただし、履歴書の学歴欄で記載していいものは、文部科学省で認可された学校に限ります。
各個人、業界、経験値によって内容は異なりますが、履歴書に学歴を記載する際の一般的なルールがいくつかあります。
常に正直であること。何があっても、履歴書の学歴については、決して真実を誇張してはいけません。世界は狭いので、必要なときに誰かがあなたの学歴を確認することは非常に簡単です。
正式な学歴が履歴書の実績の中心でない場合、学歴(もっと重要なのは学習内容です!)がいかに職業生活に織り込まれているかを示すには、嘘をつくよりもっと良い方法があります。加えるべき学歴がない場合は、アピールポイントのセクションを充実させ、教室の外で学んだソフトスキルやハードスキルに焦点を当てましょう。
履歴書に立派な学歴を書けないことに自信をなくさないでください。その仕事に適任であれば、経験やスキル、履歴書の全体的な表現でそれが伝わるはずです。学歴はあくまで脇役に過ぎず、注目されるのはあなたの職務経験とキャリアアップの可能性なのです。
公平さと一貫性を保つこと。この点については、以下でもう少し詳しく説明します。履歴書に学歴をどのように書くか悩んだら、簡潔にまとめ、形式と一貫性に細心の注意を払いましょう。適切な履歴書テンプレートがあれば、きれいなデザインに仕上げることができますし、以下に記載する例を参考にすることもできます。
情報を調整する。趣味の欄から仕事内容、学歴に至るまで、常に応募先ごとにカスタマイズしましょう。大卒の学歴はほぼ必ず選考対象に残りますが、事務職に応募する場合、シェフとして修業を積んでいることは記載する必要はありません。学歴が関係ない場合は(主な学位は別として)、履歴書の学歴欄を簡素にすることも検討しましょう。履歴書のすべての行は、希望するポジションを得るための場所として必要なのです。
栄誉や受賞歴を記す。履歴書の学歴欄には、職歴のように長い箇条書きや説明が入ることはほとんどありませんが、所属した研究室で受賞したテーマが希望するポジションに関連している場合などは、このセクションに記載することは可能です。キャリアの浅い履歴書には、学歴に関することを多めに記載しますが、ある程度キャリアのある専門職についている人は、職歴欄でもっと強調したい重要な最近の業績があるはずです。
関連性のある専門的な開発。教育や芸術など特定の業界では、誰と勉強したのか、特定のトレーニングを積んだのかが重要視されることがあります。クラスやワークショップの数が多い場合は、その特定の仕事のために採用担当者の目に留まりそうなものを選びましょう。
出版物、講演、研究など学術的な経験が多い場合は、履歴書の学歴欄にすべてを記入するのではなく、それぞれのアピールポイントのセクションに記入するのがベストです。
大切なのは、学歴のリストアップ。あなたは大学を卒業したばかりで、インターンや就職の現場に初めて立つとします。この場合、履歴書にどのように学歴を記載するかはとても重要な問題です。採用担当者は、大学を卒業したばかりの人を採用することにわくわくするものです。応募先に関連のあるインターンシップやアルバイトの経験があれば、職歴欄の最初に記載して、 履歴書の仕上げになります。
公的資格は免許・資格セクションに、それ以外の場合は、好きな学科、アピールポイントセクションに簡潔に記載します。
どうぞお聞きください。大学や専門学校に通っていなかったり、大学を中退したから学歴の一部を省略したいと思うかもしれません。しかし、学校を中退したとしても、成績や資格以外の人生学習の面を重視する職務はたくさんあります。履歴書に正しい「学歴」を書くことは、経歴詐称を免れるためにも必ず必要となります。
教育は、毎日毎分、あなたに迫ってくるものです。教室という場で大成功しなかったと思っている人は、仕事で必要になるスキルと、それらのスキルを以前にどこで習得したかについてよく考えてみてください。恥ずかしがることはありません。必死になっているようには見えませんし、あなたは単に創造性を発揮しているだけなのです。学歴セクションが凡庸な人(多数の人はそうです)に対して優位に立てるでしょう。
そして応募する仕事の種類と内容をよく見てみましょう。あなたが思っている以上に、学歴は高くなくても、正しい姿勢で業務に取り組んできたことを感じる人を雇うことに前向きな会社が多いはずです。また、仕事の説明で特定の学歴を要求していない場合は、多少の余地がある可能性があるはずです。
LinkedInは学歴を確認するのでしょうか? LinkedInのアルゴリズムが、将来のある時点で学歴に書いてあることを確認する機能を持つ可能性はなくはありませんが、現状ではそのような機能はありません。しかし、オンラインでは何でもそうですが、スクリーンショットを撮るのは信じられないほど簡単なので、どのような変更を加えるかには注意が必要です。誰が見ているかわからないのですから。
LinkedInの名前の後に博士や修士などの記載をすべきでしょうか? これは難しい問題です。欧米ではよく履歴書にこの肩書(PhDやMBAなど)をアピールポイントに使う傾向があります。そしてあなたが応募しようとしている仕事が学問に大きな重点を置いているのであれば、名前の後にこれらの肩書を入れることを検討して下さい。ただし、場合によってはある種の傲慢さをほのめかすことになりますので、慎重に検討してください。
履歴書には高校以降の学歴を記載することが望ましいのですが(大学院生は高校時代の成功体験を伝える必要はありません)、学歴の種類によって記載するニュアンスが異なることは確かです。
履歴書における高校の学歴はひとつ注意が必要です。高校と書かずに正式名称の高等学校と書くのは基本です。その上で、高校が最終学歴でかつ輝かしい成績を残したもの、例えばインターハイに出場したなどがある場合は、学歴セクションに書かず特技、アピールポイントのセクションに記載しましょう。特にチームスポーツは、スキルや経験だけではなく、チームの中で自分がどういう役割だったのか、大会に挑むに当たってどのように準備して取り組んでいたのかがアピールできる材料となります。
もし高校に行かなかったり中退した場合、高卒認定(正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」)を持っているかもしれません。これを持っているからと言って最終学歴が高校卒業とはなりませんが、履歴書にはこの記載を必ず入れてください。書き方としては「高等学校卒業程度認定試験合格」と学歴セクションに記載します。例えば「〇〇〇〇年〇月 高等学校卒業程度認定試験合格」といった具合です。免許・資格セクションに余裕があれば、ここにも記載しておきましょう。なお、高校を卒業しなかった理由を面接で問われる可能性があります。面接官が納得できる理由を準備しておきましょう。また、先ほど述べましたが、あくまでも最終学歴は中卒となります。もし応募先が高卒以上を条件にしている場合、高卒認定を高卒として取り扱うか直接問い合わせた方がいいでしょう。
すでに卒業しているか、現在進行中かに関わらず、学歴における学部の記載は常に採用担当者には興味があるものです。専攻する学部はもちろんのこと、学科も記載する必要があります。面接の最中に、いつ共通の関心事が出てくるかわかりませんので、(スペースを取り過ぎない範囲で)もう少し詳しく書いておいても損はありません。
もしあなたが大学院レベルの学位を持っているなら、それは喜ばしいことです。それは大変な努力の賜物であり、履歴書にそのことを記載する価値は十分にあります。もちろん、20年の実務経験があれば、大学院での学歴は少し関係ないかもしれませんが、キャリアの最初の10年であれば、ぜひ学位論文、奨学金、フェローシップなどについて詳しく記載しましょう。学歴がその職務に関連していることが理想ですが、そうでない場合でも、あなたがより深いレベルの学習能力を持っていることを示すことに変わりはありません。
履歴書に卒業予定年月を書くべきですか? はい、必ず書いてください。履歴書の最終学歴部分に「20XX年3月 陸橋大学 文学部 英文学科 卒業見込み」と記載します。卒業見込みとは卒業に必要な全ての単位をすべて習得してその年度に卒業可能な状態であることを意味する言葉です。ちなみに「卒業見込み」が正式名称で「卒業見込」は略式の書き方なので、正式名称を記載します。また「在学中」という言葉もありますが、こちらは卒業に必要な単位を確保していることを意味しない、つまり、卒業の目途がたっているかどうか分からない言葉なので、卒業予定年月を記載する場合には不適切な言葉となります。
例 1: スタンダード
2005年4月 北湖大学 外国語学部 スペイン語学科 入学
2009年3月 北湖大学 外国語学部 スペイン語学科 卒業
例 2: 相互取得可能な学位を含む場合
2012年4月 遅稲田大学 商学部 商学科 入学
商学部の課程と並行して法学部で40単位取得
2016年3月 遅稲田大学 商学部 商学科 卒業
例 3: 編入の場合
2009年4月 赤河学院短期大学 文学部 英米文学科 入学
2011年3月 赤河学院短期大学 文学部 英米文学科 卒業
2011年4月 赤河学院大学 文学部 英米文学科 編入学
2013年3月 赤河学院大学 文学部 英米文学科 卒業
例 4: 卒業見込みの場合
2016年4月 西京大学 情報学部 自然情報学科
2020年3月 西京大学 情報学部 自然情報学科 卒業見込み
例 5: 大学院修士課程修了の場合
2016年4月 名守谷大学 理学部/理学研究科 量子物理学専攻 修士課程 入学
量子コンピューティングの研究と応用
2018年3月 名守谷大学 理学部/理学研究科 量子物理学専攻 修士課程 修了
博士号や修士号を取得できなかった場合、履歴書にはどのように書けばよいのでしょうか? 博士号や修士号を取得できなかったことを恥ずかしく思う人もいるかもしれませんが、面接ではそのことを深く知りたいと思い、その理由を聞かれることが多いものです。しかし失敗は人生の一部であり、高みを目指してその結果挫折することはちっとも恥ずかしいことではありません。もし、面接で過去の欠点を聞かないのであれば、あなたという人間を十分に知ろうとしていないことになります。人間らしく、謙虚に、その理由をまとめましょう。(ただし数ヶ月で辞めてしまったという場合は除きます)。そうすることで、面接で「一番残念だったことを教えてください」と質問されたときに、すぐに答えられるようになるのです。
また、博士号の場合は、「満期退学/単位取得後退学」ということもあります。これは「大学院の課程の修了要件のうち、その課程に在学中に、論文の審査及び試験に合格することのみ満たすことが出来ず、当該課程を退学すること」です。その場合でも日本では博士課程経験者とみなすこともあります。その場合は修了の代わりに「〇〇大学大学院 〇〇学科博士課程 単位取得後満期退学」と記載します。
履歴書に学歴を記載する場合、見た目だけでは決してわからないことがあるということをご理解いただけたと思います。学歴は、就職活動において、決して後回しにできるものではありません。
履歴書に学歴の詳細を書きたくなるかもしれませんが、学歴における細かい点は面接のためにとっておきましょう。履歴書は、特に学歴欄のように、少ない記述で多くのことを語ることを目的としています。通常、学校名、学部・学科名だけで、採用担当者があなたの学歴の重要性を理解するのに十分です。
履歴書の学歴欄には、あなたがこれまで学んできた学科やその内容が仕事にもたらす価値を要約することができます。
履歴書 学歴 書き方