大学生 履歴書の例と書き方ガイド

大学生の履歴書の書き方

大学生や大学院生の履歴書は、職務の実務経験がないため、他の履歴書とは異なる印象を与えることがほとんどです。しかし、誰にでも好印象を与えられるような、力づよいプロらしさを感じる人物像を構築することは可能です！

一般的に、大学生の履歴書は以下のセクションを含むように構成すると良いでしょう。

• ヘッダー
• サマリー（別名プロフィール、自己紹介文と言割れるときもあります）
• 学歴セクション
• 職務経歴セクション（または経験セクション）
• スキルセクション

履歴書のヘッダー

他の応募者と差をつけるために、印象に残る履歴書のヘッダーの重要性を過小評価しないでください。目を引くヘッダーのデザインは、あなたの履歴書が注目されるのにふさわしい理由となり得ます。履歴書全体の読みやすさに役立つだけでなく、あなたがどんな人物なのか、面接のためにどのように連絡すればいいのかが一目瞭然です。

履歴書のサマリー例：エネルギーと決意

大学生や新卒者が、豊富な職務経験をアピールできることはめったにありません。しかし、大学生の履歴書では、あなたが決断力があり、前向きで生産的な人柄であるということを描くことができます。そのために、サマリーが必要なのです。これはあなたの個人的なストーリーです。実際、同じような学歴の大学生を含む何百人もの応募者の中で、あなたの存在を際立たせる最大のチャンスになるかもしれません。

視線追跡テストによると、採用担当者が次の履歴書に進むかどうかを判断するのに6～7秒しかかからないことが分かっています。このため、履歴書のサマリーは、創造的で、前向きで、エネルギッシュであることが重要なのです。

さて、サマリーとはどのようなものでしょうか？最も一般的なサマリーは、ある程度の実務経験を持つ求職者用のデフォルトと同じフォーマットのものが推奨されます。

ここでは、教師のアシスタント経験のある大学生の履歴書サマリー例をご紹介します（カスタマイズ可能です）。 

大学生の履歴書の学歴例：学歴のプロフィール

学歴セクションは、大学生の履歴書と社会人の履歴書の違いが最も顕著に現れる箇所です。後者の場合、職務経歴セクションが優先されますが、大学生の場合、人生経験は「（一般）経験」と「学歴」の2つのセクションに分けられます。

経験豊富な就職希望者が職歴セクションに仕事上の実績を書くように、大学や学位の下には学業上の実績やマイルストーンを記載するようにします。

学歴セクションの説明文は、具体的な言葉（実際にどのようなことをしたのかを伝える言葉）を使って書きましょう。学歴セクションは「職務と業績」タイプの要約の代わりとなるものなので、ベテランの社会人が職務経歴を書くのと同じようなアプローチをとる必要があります。

以下は、大学生の履歴書の例から、学歴セクションを抜粋したものです。

履歴書の職歴例：成功に繋がる強み

多くの大学生や新卒者は、この履歴書セクションを単に諦めてしまっています。職歴がなければ、多くの求職者は意味がないと思っているのです。しかし、あなたにはその意味があるのです。

そこで、この履歴書セクションが、あなたの人生経験や生き生きとして自ら動くことのできる性格を反映することで、あなたが優位に立つことができるかを見ていきましょう。

• インターンシップの経験。これは「完全な」就業経験に対して、一番目を惹く代わりとなるものの一つです。採用担当者は、学生や大学院生の履歴書を検討する際に、この点に非常に注目します。
• 夏休みや派遣の仕事。ウェイトレス、事務員、家庭教師などの経験は、就職に有利なスキルという点で、想像以上に重要な意味を持ちます。礼儀正しさ、忍耐力、規律正しさ、信頼性、長時間労働への意欲などは、ほんの一例です。
• 社会貢献活動、ボランティア活動。大学生の履歴書では、ほとんど必ずと言っていいほど印象に残るのが、これらの活動です。ボランティア活動は、周りの人のことを考える資質やチームに協力的な一員として動けることを示すものです。
• 自主的なプロジェクトや地域プロジェクト。個人的な興味や才能から発展した取り組みや地域でのコラボレーションの例を挙げてください。

大学生の経験例：成功に繋がる強み

米国大学教授協会が行った研究によると、大学生の「理想的な」労働時間は週10～15時間です。それ以下の労働時間やそれ以上の労働時間は、実際に大学に留まる可能性を低下させるという調査結果が出ています。この傾向は、大学という環境下でアルバイトの競争が激化していることを示しています。

以下は、教師のアシスタント経験のある大学生の履歴書例です。

履歴書のスキル例：仕事のためのツール

大学生の履歴書のスキルセクションは、あなたが就きたいと思っている仕事によって定義されるべきです。人生の初期段階であっても、求職者は自分で思っているよりも多くの関連スキルや職業的資質を持っていることが多いものです。 履歴書の中で、それらを正しく特定し、表現することが重要です。

ステップ1：マスターリストを作成する 

マスターリストは、パソコンや紙でのファイルなど、自由形式の文書で思いつく限りのスキル、資質となるキーワードを書き込むものです。マスターリストは、新しい仕事のチャンスが来たときにいつでも参照できるよう、手元に置いておきましょう。新しい履歴書や職務経歴書を作成する際には、このマスターリストを手に取って、簡単に内容を確認することができます。

ステップ2：業界知識を活用する

これは、あなたがどのような仕事を、どのような目的で求めているかに大きく依存します。大学生であれば、通常2つの可能性があります。ひとつは、生活費を稼ぎ、経験を積むための臨時の仕事。もうひとつは、自分の学位や教育方針に関連する仕事でのインターンシップやエントリーレベルのポジションなど、将来の目的の礎となるものです。

ステップ3：仕事内容を分析する 

実際の求人募集を見つけたら、履歴書やスキルセクションを求人情報に合わせたものにする必要があります。マスターリストのキーワードについてはすでに説明しましたが、このステップのポイントは、採用担当者とATS（採用管理システム）の両方を満足させることです。求人情報の中で使われているスキル用語に注意を払い、可能であればスキルの概要も同じ文言に合わせるようにしましょう。これは些細なことに思えるかもしれませんが、面接や実際の仕事を得るか、botにフィルタリングされるかの違いになるかもしれません。

以下は、大学生の履歴書のスキルセクションのサンプルを確認してみてください。