学生 履歴書の例と書き方ガイド

高校生や大学生の場合、履歴書を作成してキャリアの成功への道を切り開くことよりも、明日が締め切りの宿題の方に集中しているかもしれません。しかし今しかチャンスはありません。履歴書を作成するのが早ければ早いほど、就職がもたらすことのできる経済的自立に近づくことができます。 

少しの自由、給料、大きな自信と現実世界での知識の向上 ― 初めての就業経験から得られるものはたくさんあります。この時期では、どのような就業経験であっても大きな財産となります。

この学生の履歴書の例とガイド、そして便利な履歴書ビルダーツールは、以下のことに役立ちます。

• 優れた履歴書を作成する基礎を学ぶ
• 印象的でクリエイティブな最初の学生の履歴書を作成する(就業経験がなくても)
• 現代の採用手法(ソフトウェアベースと人間の採用心理学)について知る
• 面接を勝ち取る可能性を大幅に高めるために役立つ例文、ヒント、コツを身につける

学生の履歴書の書き方: 入れるべきことと避けるべきこと

学生の履歴書に入れる(または入れない)基本的な要素は以下のとおりです。

• 履歴書のサマリー(プロフィールまたは自己PR)
• 職歴セクション
• スキルセクション
• 学歴セクション

オプションのセクション

• 言語: 1つでも外国語(特に基礎レベル)を知っている場合は、スキルセクションに記載するだけで十分です。しかし、3つ以上の言語を知っており、高度なレベルの言語がある場合は、その内容を別の履歴書セクションに移動できます。語学の資格がある場合は必ず記載してください。

• 課外活動: このセクションがオプションである理由は、関連するほとんどの活動が経験に入るからです。課外活動のセクションは、あなたの興味と学校外での生活が活発すぎて1つのセクションに収まらない場合にのみ必要です。
• 趣味: このセクションは通常避けるべきです。履歴書のスペースを埋めるための最後の手段です。履歴書にさらに何かを追加したい場合、例えば活発にジョギングをしていることや自転車に乗っていることを書けば、少なくともエネルギッシュで規律正しいことを示唆できます。

履歴書のサマリー例: ポジティブなポートレート

就業経験があまりない場合でも、それは致命的な欠点ではありません。サマリー、つまり個人プロフィールは、ポジティブなイメージを描写し、資格を説明し、読み手にあなたの決意と意欲を伝えます。このため、学生の履歴書ではサマリーに細心の注意を払って作成することが、二重に重要です。決まり文句や漠然とした表現は避けましょう。プロフィールセクションを書き終えたら、自分自身に問いかけてみましょう。「自分がこの履歴書を読めば、ここに書かれている人物を採用するだろうか?」

より実践的な意味で、学生の履歴書を作成する際の例とヒントは以下のとおりです。

• サマリーは2文以上4文以下の中程度の長さが適当です。
• 分かりやすい言葉で、具体的かつエネルギッシュな言葉を履歴書に使いましょう。「仕事を探している高校生」ではなく、「チームに貢献し、学び、プロとして成長する職場を探している、自己規律があり努力家の学生」と書きましょう。
• 可能な限り文脈と具体的な事実を記載してください。「高校を卒業しました。さまざまな趣味があります。」ではなく、「高校では代数とスペイン語が得意でした。即興劇サークルで社交性とオープンさを身につけました。」と書きましょう。
• 採用企業が興味を引くかもしれないスキルや資質を数点入れましょう。言語能力、コンピューターの表計算ソフトの使い方、スケジュール管理能力、常に時間厳守などは関連するスキルと資質の例です。

ATS(採用管理システム)に対応した履歴書の書き方

ますます多くの採用企業(特に中規模以上の企業)が、受け取った数百の履歴書を管理するためにこのソフトウェアを使用しています。それでは、ATSシステムとは何で、学生の履歴書にとってなぜ関連があるのでしょうか。ATSは、人事担当者が見る前に履歴書を処理および分析するソフトウェアプログラム/環境です。

ATSはどのように機能し、履歴書はどのように対応させればいいのでしょうか？ ATSは、採用の専門家またはマネージャーが事前に決定したキーワードやフレーズに基づいて機能します。これらは「高校卒業証書」や「時間管理」のようなシンプルなものから、コーディング言語や医療資格の専門用語のような複雑なものまでさまざまです。これらのキーワードは、他の求職者との比較や人間の採用担当者に渡すかどうかを判断する目的で、履歴書を評価するために使用されます。 

ほとんどの場合、学生の履歴書でATSが探している正確な言葉はわかりません。しかし、知識に基づいた推測をするための2つのシンプルで強力な方法があります。

• 求人票/内容の分析
• 採用企業のウェブサイト/SNSの調査

ワードクラウドメソッド

求人内容から、どのような資質が採用企業にとってより重要かを判断するのが難しい場合、物事を簡略化する方法があります。求人票があいまいすぎたり冗長すぎる場合、ツールを利用してパターンを視覚化することができます。worditout.comやwordclouds.com(または類似のサービス)などを利用して、分かりにくい求人内容を視覚的なサンプル表現に変換すると良いでしょう。気になるテキストをコピー＆ペーストするだけで、使用頻度の高い言葉が大きくなった画像が得られます。これを利用してパターンを見つけ、何が重要かを分析してください。

学歴例: 履歴書の核心

学生として、就職する前に最も時間を費やしたのが教育です。これを生かしましょう。教育を当然のこととして捉えるのではなく、履歴書で輝かせましょう。

では、このセクションには何を入れるべきでしょうか? ここは箇条書きのリスト形式のセクション(サマリーを除くすべての履歴書セクションがそうです)なので、一般的な方法は次のとおりです。 学歴を箇条書きでリストアップします。ただし、以下のような例外もあります。

• 大学生の場合: 大学と高校(およびその他の学習活動)を箇条書きで記載します。それぞれについて、具体的な科目、学校プロジェクト、成績、評価の達成例を含む補足説明を記載します。
• 追加の教育経験のある高校生の場合: 上記と同じですが、大学の部分を除外します。
• 唯一の教育経験が1つの学校のみの場合: 学校名を見出しとして記載し、科目、達成、学校でのプロジェクトなどに基づいて箇条書きを作成します。

履歴書でこのセクションを良く見せるコツは、学歴を自分なりの結果をもたらす仕事として見ることです。

職歴または経験セクション: 見過ごされがちな宝石

初めての履歴書を作成している多くの学生は、学歴セクション以外は気に留めません。就業経験がないと、意味がないように思えます。しかし、若くても提供できることはたくさんあります。就業経験がある場合は、このセクションを「職歴」と呼ぶことができます。そうでない場合は「経験」セクションと名付けることもできます。しかし、正しく行えば、このセクションはあなたをより活発で、積極的で、創造的に見せることができます。

学生の履歴書の経験セクションには何を書けるでしょうか。以下のアイデアを見てみましょう。

• 夏季または臨時の仕事。採用企業に、すでに労働力の一員となっていることを示すのが主な目的です。あなたは仕事が何であるかを分かっています。
• インターンシップ。リストにこれがある場合、可能な限り最大のアドバンテージです。インターンシップは通常、より複雑な仕事で行われ、より高度な専門職に関連しています。
• 社会/ボランティア活動。あなたが他の人と協力し、目標に向かって働く能力を示すものです。
• その他のプロジェクト(個人的な情熱、地域社会での取り組み)。上記のカテゴリや学歴セクションに入らなかったものはすべてここに入ります。例: 友人と運営したウェブサイト、手伝った地域コミュニティのイベントなど。

学歴セクションと同じアプローチを使うようにしてください。 職務、結果、プロジェクト、対人関係の詳細な説明をし、関連する全ての情報を記載してください。たとえ自分にはそれほど印象的に思えなくても、履歴書上ではこれらが実際の活動や仕事経験があったことを示しています。

正しい履歴書フォーマットとテンプレートの選択

人間は視覚的な生き物です。美しいものは誰しも好きです。散らかっていたり乱雑だと、プロフェッショナルな世界であっても客観性を歪めます。テンプレートを利用すると、魅力的な履歴書のフォーマットを作成でき、履歴書のビジュアル面が自分の味方となるようにするのに役立ちます。

履歴書のフォーマットをしっかりまとめることは、ATSと採用担当者の両方にとって重要です。以下が守るべき黄金律です。

• 履歴書のどこでも一貫したフォントを使用する。
• 履歴書フォーマットの「チャンキング」メソッドを利用する。段落間の空白やさまざまな視覚的形式を用いることで、採用担当者に履歴書の最後まで読んでもらうのに役立ちます。テンプレートを使えば、適切なスペースを簡単に取ることができます。

クリエイティブになりすぎないでください。奇抜な色や履歴書を装飾しすぎることは、プロフェッショナルらしく見えません。迷ったら、Rirekisho.jpのシンプルなオプションのような控えめなテンプレートを選択してください。このタイプのテンプレートは、様々なエントリーレベルのポジションに最適です。

視覚的デザインに気を配りましょう。熱心なデザイナーを目指している場合、履歴書のフォーマットは自分自身で挑戦してみたくなる作業かもしれません。しかしそうでない場合、プロフェッショナルにデザインされ、美しく、調査済みの履歴書テンプレートがたくさん存在します(例えば、このサイトにもあります)。必要なのは情報を入力するだけです。素晴らしいテンプレート = 手間いらず、です。

スキルセクションの例: 最高のツールと資質 

これは、応募する仕事によって最も変わってくる履歴書のセクションです。企業によって求める従業員のスキルは異なります。あなたはすばらしいスキルを持っているはずです。それらを上手く選択するだけです。学生の履歴書のこのセクションで知っておくことは以下の2つです。

• マスターリストとは何か、その使い方
• ハードスキルとソフトスキルの違いと、それぞれの得意分野

マスターリストメソッドは、学校やプロジェクト、アルバイトなどで自然に身につけた、または習得したと思うあらゆる可能性のあるスキルをブレインストーミングすることが含まれます。可能性が低そうなものでも、適しているか自信がなくても、すべて書き出してください。このリストは別の文書に保管しておきます。新しい履歴書を書くたびに参照します。経験を積むほど、リストは豊かになり大きくなっていきます。マスターリストができたら、特定の仕事に適したベストなスキルをピックアップし、その履歴書に追加していきます。そしてここからは、ハードスキルとソフトスキルについて説明します。

ハードスキルは、具体的なタスク、具体的な知識、物理的対象、科学、ツールに関連します。ExcelスプレッドシートやMicrosoft Wordの使い方はハードスキルです。プログラミング言語や外国語の知識もハードスキルです。ソフトスキルは、社会的インタラクション、自己組織化、知的・情緒的資質などに関連します。時間管理やスケジュール管理はソフトスキルであり、チームとの連携もそうです。サービス業などのエントリーレベルの仕事はソフトスキルが好まれる傾向にあります。

重要ポイント

1. 過去に経験がなくても、良い仕事を見つけることは達成可能な目標です。ただ、学生の履歴書を特定のポジションと採用企業に合わせるようにしてください。
2. 履歴書のフォーマットとレイアウトは、ATSを通過し、採用担当者に好印象を与えるために極めて重要です。履歴書テンプレートを使用すると、この手順を簡単に行うことができます。
3. 学歴は、学生の履歴書にとって中核です。詳細に記載し、可能であれば結果と数字をリスト化してください。
4. サマリーは履歴書の自由記述形式の職業プロフィールです。ここでは少しクリエイティブにして、最高の仕事関連の資質、経験、実績を記載してください。
5. プロフェッショナルな履歴書作成ツールとテンプレートを利用して、履歴書のフォーマットの思わぬ落とし穴を避けましょう。これにより作業が大幅に簡単になります。

そして、時間を節約して良い仕事を見つけるための完璧なツールが必要な場合は、プロが作成し、採用担当者がテストしたテンプレートを備えたRirekisho.jpのビルダーツールを利用してください!