コミュニケーション能力とは何でしょう?
アイデアは世界を前進させるものです。しかし、そのアイデアを可能な限り最善の方法で伝えることは、私たちが開発できる(そして継続的に改善できる)価値ある能力のひとつです。
コミュニケーション能力は、概念を説明する、議論を解決する、取引の交渉をする、細かな技術的用語を分かりやすい言葉に変える、フィードバックを伝える、熱心に耳を傾ける、アイデアを提示するなどにおいて役立ちます(他にも無数のメリットがあります)。
意見交換は一対一またはグループ内で、望ましい結果が得られるまで何度もやり取りされます。コミュニケーションとは、参加者が最善の結論へと導く時に上手く働くと、生き生きとしたものになるのです。
採用側企業は、そういった素晴らしい能力が窺い知れるような履歴書を期待します。しかしコミュニケーションは非常に幅広いテーマであるため、あなたが応募しようとしている職務で、特に必要とされる点はどこかを見極めることが重要です。
まず、コミュニケーション能力の種類を主に4つに分類する必要があります。
コミュニケーション能力の主な4タイプ
ここでは、履歴書に記載するコミュニケーション能力を4つのカテゴリーに分けてご紹介します。
- 言語的
- 非言語的
- 文章的
- 視覚的
1. 言語的コミュニケーション能力とは、話し言葉のことですが、これは必ずしも単純な会話を意味するものではありません。ビデオ通話、会議でのプレゼンテーション、会議ではアイデアを簡潔に自信をもって表現する能力となります。
2. 非言語コミュニケーション能力は、身振り手振りや顔の表情によって伝わる内容が驚くほど変わるので、場合によっては話す内容より驚くほど重要になる時もあります。
3. 文章的コミュニケーション能力はZoom、インスタントメッセージ、絵文字の時代には、失われつつあります。しかし、古い格言にあるように「書き留めなければ、存在しない」のです。そしてもし書くのであれば、解釈の余地を残さないようにしなければなりません。ブロガーにとって、文章によるコミュニケーション能力は特に重要です。
4. 視覚的コミュニケーション能力。百聞は一見にしかずという格言があります。現代は注意力の継続時間が低下し、テクノロジーによって目を見張るようなグラフィックや見事なプレゼンテーションが可能になりました。そんな現代では、自分の考えを視覚的に伝える能力は、コンテンツマーケターなど多くのキャリアや採用市場において、望ましい能力として急速に浸透しつつあります。
ここではこの4つの分野から、より具体的な10のコミュニケーション能力を履歴書に記載できるような例とともに紹介します。
履歴書に記載する10のコミュニケーション能力
ここでは、あなたの仕事ぶりを記載するための履歴書に書くべきコミュニケーション能力をご紹介します。10個ある優れたコミュニケーション能力とはどのようなものでしょうか?あなたはどれが得意ですか?
熟考力
生産的な会話を広げていくには、一旦立ち止まり、言われたことをじっくりと考え、それから適切に対応する能力が必要です。これは単なる聞く力ではなく、自分のやり方でコミュニケーションを構築する能力と言えます。
すぐに返信する必要はありません。職場から離れた場所でメッセージを熟考することで、どのように返答すべきかを考えることができます。そうすることで、今後の返信の参考にすることができます。
明瞭さ
5秒で伝えられるメッセージを1分も聞いていたいとは誰も思いません。
シンプルなメッセージは脳が記憶しやすいので、どんなにビジネスに不可欠なアイデアを長々と話したくなったとしても、時間をかければかけるほど、あなたのメッセージの威力が増すというわけではありません。話す前によく考え、メッセージは簡潔にしましょう。
傾聴力
傾聴力とは、単にメッセージを聞くだけでなく、相手を理解しようとする気持ちを中心に展開される能力です。優れた聞き手であるためには、あなたが返事をする前に相手がメッセージを全て言い終える余裕を与える、ということです。
私たちの多くは、言われたことを実際に処理する前に、既に自分の頭の中にある筋書きに沿って応答していることも多いものです。メッセージを咀嚼するための時間を取り、準備ができたときにだけ返信することに慣れていきましょう。聞き手は、あなたが時間をかけて賢明な返事を考えていることを評価します。すぐに返事をすると、ちゃんと話を聞いていないように思われます。
フィードバック
生産的なコミュニケーションの核心は、フィードバックを与えること、そして受け取ることにあります。自分の発言について相手がどう考えているかがわからなければ、自分の思考プロセスを修正することは不可能です。
知的な質問をして、相手の視点を明確にして焦点をあてましょう。フィードバックをするときは、正直であることが一番ですが、自分の意見がその問題に対する一つの視点に過ぎないということは覚えておいてください。自分の意見を守ることに固執せず、異なる視点に対してオープンであることが大切です。
オープンマインド
もし私たち全員が同じように考えていたら、人生はとてもつまらないものになるでしょう(率直に言って、人類の歩みは停止してしまうでしょう)。自分の考えと他人の考えが違うかもしれないということを受け入れることが、コミュニケーションの過程で創造的な解決策を見出す鍵になるのです。
生産性とは、2つの意見が中間地点で出会い、新しい道を切り開くときに生まれます。コミュニケーション下手な人は、自分のメッセージを押し通すことにこだわります。もし、相手に伝わらないのであれば、もう一度、その理由を考えてみてください。
共感力
相手の立場がわかると言うだけでは十分ではありません。真の共感は、相手の視点があなたに影響を与えていることが、あなたの行動となって現れた時に生まれます。あまりにも多くの人が「わかりました」と言って、そのままにしてしまうことが多いのです。
あなたが相手の視点を理解しようと努めていることが分かれば、相手はより深い感情を共有することにオープンになるため、コミュニケーションは円滑に進むでしょう。相手の生きてきた経験を認めましょう。共感力は、カスタマーサービスに関連する職務において特に重要な能力です。
率直さ
正直な気持ちでコミュニケーションをとり、心の内を全て率直に話すことは、大きな自信が必要です。しかし、コミュニケーションが率直で透明性がなければ、相互理解への道は曲がりくねったものになる可能性があります。
お互いが率直にコミュニケーションをとっている場合、言われていないことを察する必要がないため、相互理解が早くなります。その結果、お互いが言いたいことを率直に言うだけで済むものです。
交渉力
職場でのコミュニケーションには、ビジネス的なギブアンドテイクの要素が含まれることが多いため、自分たちのチームが必要なものを得るためには、交渉術と影響力のスキルが不可欠です。
交渉術には、このブログで紹介したコミュニケーション能力がすべて含まれており、ほとんどの履歴書には、交渉術に長けていることが分かるように記載する必要があります。相手の話を聞いて、それを実現するための方法を考えることにより、自分の欲しいものを手に入れることができるのです。
バランス感覚
バランス感覚は、優れたコミュニケーションの重要ポイントです。意見が共有され、結果が合意され、話すことと聞くことの割合が均等であることが必要です。両者が同等のコミュニケーションを行ったと感じるとき、最終的な結果は公平なものと思えるのです。
影響力
自分の伝えたいメッセージを伝えることと、それに基づいて相手に行動してもらうことは全く別物です。影響力は、コミュニケーションという行為の後に発揮されるものです。それと同時に、コミュニケーションする側が相手に望んでいた行動を定着させるためにも、影響力は重要となってくるものです。
一方通行のおしゃべりは、誰しもが経験することです。それが好きな人はあまりいませんが。バランスのとれたコミュニケーションは、効果的なコミュニケーションと言えます。
履歴書におけるコミュニケーション能力の記載方法
履歴書のスキルセクションに「コミュニケーション能力」を追加するだけでは不十分であることは、もうお分かりいただけたかと思います。コミュニケーション能力がもたらすインパクトは、仕事で物事を成し遂げる上で非常に重要です。
履歴書のサマリーで上記のような例を述べ、職務経歴セクションで自分のキャリアを記載し、スキルセクションにはより深いコミュニケーションスキルを追加することを検討してみて下さい。
効果的な言い回しをして、コミュニケーション能力を記載する文章にさらなる奥行きを与え、可能な限りコミュニケーションの結果を数値化するようにしましょう。効果的なコミュニケーションは常に測定されるべきです。