履歴書の趣味・関心事は、いつ、どこに書くべきでしょうか?
職場以外で培われるスキルが必要なキャリアは、結構あるものです。
採用担当者から見て、あなたという人物の価値を高めるものは何であろうと、記載する価値があります。採用担当者は、趣味や関心事が社員の様々なスキルにどのように役に立つかということを既に把握していますので、該当する職務に関連するスキルを履歴書に記載することは役に立つでしょう。
ただし、趣味や関心事がどんなに興味を惹くもので素晴らしいものだとしても、履歴書の最初に書くべきではありません。履歴書の一番下か、スキルセクションの後に簡単に一行程度入れるだけで十分です。
趣味はどのように書けばいいのでしょうか?
1行ルールを守りましょう。中堅以上のキャリア職の場合、趣味や関心事は応募書類に一味違った側面を加えることができますが、1~2行以上を超えるべきではありません。履歴書の紙面スペースは貴重です。これ以上長く趣味について書くと、職歴が不足していると思われるからです。詳細な文章は必要ありません。ごく簡単な説明を記載するだけに留めましょう。以下を参考にしてみてください。
水泳 - 地区大会青年部の1,000m背泳ぎで記録更新しました。音楽バンド活動-地元のバンドでメインボーカルを担当しています。
履歴書に記載できる趣味とその売り込み方
スポーツ
スポーツをすることで、仕事に関連するスキルがたくさん身につきます。チームスポーツであれ、個人スポーツであれ、身につけた決断力、集中力、回復力は、多くの仕事の場面で役に立つことでしょう。負けたことからも学ぶことは大いにあります。スポーツをする人は皆、努力と上達の相関性を理解しているのです。
アウトドア活動
アウトドア活動に挑戦するということは、大自然がもたらす様々な現象を含んだありとあらゆる事態に対応するということです。つまり、自分自身の頭で考え、予想外の問題に対して創造的な解決策を見つけ、リスクをコントロールし、自分で道を切り開くことを学ばなければならないのです。こういった能力は企業で非常に評価されます。
音楽
ミュージシャン魂というものは誰もが持っているわけではありませんが、ミュージシャンが創造力を発揮する過程は、自分を律することと作品へ集中することという両方を必要とします。特定の同じ楽曲に何度も何度も挑戦することは、多くの職業で人が新しい技術を習得しようとするときの頑張りと通ずるところがあります。
趣味と関心の違いは何でしょうか?趣味は、仕事や職業としてではなく、個人が純粋に楽しむことを目的として定期的に行うものです。関心は、ある物事に心を引かれ、個人の気持ちや注意を向けることです。この記事ではこの2つを一緒に扱いますが、履歴書への記載や面接の際には、数回しかやったことがないものを趣味と呼ばないようにしましょう。
ボランティア活動
慈善団体での活動であれ地域社会での活動であれ、ボランティア活動をすることで、人は多くのことを学びます。金銭面の見返りを求めず、他人のために何かをすることは素晴らしいことです。それと同時に、その人が自分の時間、気配り、知識などを同僚と分かち合える人物だという印象を与える場合もあります。
- チャリティー / 募金活動 あなたが選んだ慈善事業や募金活動は、あなたという人物について多くを語ることになります。採用側企業は、あなたが何に関心を抱いているかを知りたがっている可能性もあります。
- 地域社会での活動 地域社会でのボランティア活動は、決して華やかなものではありません。しかし、他人を助けるために尽力することは、非常に価値のあることであり、職場では大いに評価されるでしょう。
- 環境保護活動 環境へ配慮する活動は、他の人が見過ごしてしまいそうな小さなことを、大きな目で見た全体の利益のために行動していることを意味します。
- コーチング / メンタリング このふたつはどちらも問題を解決したり達成したい目標に向けて、対話を通して相手に気づきを与えていく活動です。仕事以外でも、友人や家族にコーチングやメンタリングをすることはよくあることです。このようなことを楽しんでいるのであれば、履歴書に書いておくとよいでしょう。
アート活動
多くのアート活動は一人で行うものですが、仕事でも困難なことに直面している場合は、深夜に一人でノートパソコンを前にして、問題を解決したり重要な決断を下したりすることがあります。次に何をすべきか分からない時に方向性を見出すことは、あらゆる芸術的なプロセスの核となるもので、それは仕事への姿勢にも通ずるものがあります。
執筆活動
コミュニケーション能力を必要とする趣味は、ほとんどの職場で役に立ちます。適切な言葉を選んで相手に伝える能力は、非常に役に立つ才能です。したがって、一人の時間に趣味で文章を書いている人は、コミュニケーションの達人である可能性が高いでしょう。言葉を大切にする人は、言葉の力を知っている人です。
テクノロジー系
テクノロジーの進化に伴い、コーディングの知識やAIの可能性を理解することが、多くの産業で技術革新の原動力となっています。こういった分野に関心のある人は、職場で新しいテクノロジーを活用する機会に気づく可能性が高くなります。また、周囲の人々へ影響を与えるキーパーソンにもなってくれるでしょう。
オンライン活動
多くの企業にとって、魅力的なウェブサイトや信頼できるSNSは不可欠です。これらの分野に関心のある社員は、マーケティングに携わることはないかもしれませんが、企業のSNS活動を応援する人物となり、新しいアイデアや創造的なアプローチという点で貴重なフィードバックを行うことができるでしょう。
インドア系
将棋で頭を使ったり、キッチンで様々な料理に挑戦したり、最新の工具でDIYの腕を磨いたりと、こういったシンプルな趣味は、採用側企業にあなたの個性を見抜くきっかけを与えるかもしれません。あまり印象的な趣味とは思えないかもしれませんが、もしあなたがそれに熱中しているのであれば、アピールしてみてください。
どういった趣味や関心を避けるべきですか?
- 違法または危険なもの。あなたの見識を疑われるようなものであってはいけません。
- 宗教や政治に関連するもの。意見が対立するようなリスクは避けましょう。
- 漠然としたもの、変わった趣味などの詳しい説明が必要なもの。
- 長ったらしく書くことは避けましょう。ちょっとした説明を加える程度にとどめます。
- 趣味を熱く語りすぎないこと。面接官が興味があるかどうかは分かりません。