調理師の履歴書の書き方
就職活動を有利に進めるには、求人情報がどこにあって、どのようにターゲットを絞るのがベストなのかを知らなければなりません。調理師の仕事というと、もちろんレストランを思い浮かべますよね。しかし、調理師が働く場所は、レストランだけとは思えないほど多岐にわたります。企業のオフィスには食堂がありますし、病院や美術館、遊園地、文化施設など、様々な場所に調理師の活躍の場があります。
求職者として、調理師の履歴書サンプルを作成する前に、自分自身に問いかけてみたいいくつかの質問例をご紹介します。
- 厨房での自分の強みは何だろうか?
- 企業、それとも独立した環境で働きたいか?
- パーソナルシェフとして働くことは考えているか?
- 自分は様々なメニューの調理方法を覚えるのが得意か、それとも数種類のメイン料理に特化した厨房で働きたいか?
サマリー例: あらゆるものの味わい
チームワークが求められる厨房では、人柄が重要視されます。サマリーは、あなたの協調性と優れたコミュニケーション能力を強調できる場所です。また、あなたの経験、学歴(関連性がある場合)、素晴らしい調理技術についても少し記載することができます。
履歴書のこのセクションでは、スペースにもよりますが、3〜5文程度でプロフェッショナルな自分を表現し、自分の職務経験の中で最高のものをまとめます。厨房の他のスタッフとはうまくやっていけますか?プレッシャーに強いでしょうか?ピンチの時に助け合いができますか?急な来客にも落ち着いて対応できますか?あなたが優れた調理師であるということを、 履歴書のプロフィールで採用担当者に伝えましょう。専門分野があれば、それを説明します。創造的で、描写をするような言葉遣いをしましょう。
職務経歴の例: メインとなる料理
調理師の履歴書の職歴セクションは、これまでのキャリアで身につけたスキルをすべて説明する場所ですが、単に箇条書きで仕事の内容を書くということではありません。その代わりに、プロの履歴書は、あなたが他の調理師と何が違うのかということと、あなたがすでに達成していることを採用側に示す必要があります。
そのためには、調理師としての職務経歴を、あなたが乗り越えてきた一連の挑戦として見ることができます。あなたは見習いからスタートし、すでに調理師へと階段を上ってきたかもしれませんし、今後さらなる飛躍を望んでいるかもしれません。前へ進むためには、自分がすでにスキルを持っていること、そして継続的な成長と向上が可能であることを証明する必要があります。
調理師, ファミリーレストラン クックママ
APRIL 2006 — SEPTEMBER 2013
- ファミリー向けレストランで、毎日開業前準備として調理前の仕込み、盛り付け、デザートなど幅広い業務を担当。• 仕込み前に必要な備品がすべて作業前に揃っていることを確認。• すべてのキッチン担当者、ホール担当者と当日のスケジュールを確認し、スピーディーかつ効率的に作業。• 食品衛生法に則って安全に作業。
調理師サブチーフ, リストランテ レッジャーノ
JANUARY 2014 — 現在
- イタリアンレストランで、毎日開業前準備として調理前の仕込み、メインディッシュの調理を担当。• すべてのキッチン担当者、ホール担当者と当日のスケジュールを確認し、綿密なコミュニケーションを実施。• アルバイト調理師、新人調理師に対して指導、教育、シフト管理を遂行。• レンドとお客様の声を研究し、地元の食材を活かした新メニューの開発。
学歴の例:力強いスタート
調理師は高卒でなれるので、学歴セクションは履歴書の中であまりスペースを取らないかもしれませんが、それはそれで問題ありません。重要なのは、あなたが正式な調理訓練やその他の専門的な能力開発をしてきたかどうかということをレストランのマネージャーに知らせるということです。多くの調理師養成学校では、食品安全、刃物を扱うスキル、新しいレシピで料理を作る方法などの基本を学ぶことができる様々なコースがあります。これらのコースのいずれかを受講したことがあり、キャリアをスタートさせたばかりであれば、ここにリストアップしておくとよいでしょう。
OJT(実地での訓練)はキャリアに大きく影響しますが、特定の料理を学ぶために受講したコースを過小評価してはいけません。
調理師の専門トレーニングを受けている場合は、それも加えてください。特に専門的な料理や調理法を学んだ場合は、受講したすべての料理コースを考慮してください。また、全ての自治体で食品衛生責任者の取得を義務付けていますので、それがある場合は教育セクションに追加しましょう。
岐阜県立岐阜南陽高等学校
2003 — 2006
一身上の都合により退職
2006 — 2008
スキルセクションの例: 正しい技術
スキルセクションは、あなたの素晴らしい才能や特質を基にして入念に考え抜かれたサンプル例と言えます。サンプルの皿に様々な料理を盛り付けるように、あなたの様々なスキルを盛り付けるようにしましょう。
あなたの最高レベルの才能を5~10個含めるべきですが、それは料理に関するものだけであってはいけません。確かに、高品質の料理を認識することは重要ですが、時間管理能力もあれば、より望ましい従業員となります。
仕事に必要なすべての条件を「マスターリスト」として作成します。そして、長年の経験で身につけた職務特有の能力である「ハードスキル」と、多くの職種に共通して必要な、良い従業員となるための「ソフトスキル」に分類してください。例えば、チームメンバーとうまく仕事ができる、コミュニケーション能力に優れている、整理整頓が上手、などです。