志望動機書の構成方法
志望動機書は外資系企業でよく利用されるカバーレターとは目的や用途が異なりますが、構成は似ており、以下のようなものがあります。
- 志望動機書のヘッダー
- 挨拶句/ 挨拶文
- 志望動機書の序文
- ストーリー、理由、動機を伝える中間部の本文
- 志望動機書の結び文(行動喚起を含む)
他の説得力のある文章と同様に、志望動機書も説得力のある序文で読み手を惹きつけ、本文で感情的にインパクトのある例を挙げ、まだまだ伝えきれないという気持ちを込めて締めくくる必要があります。
仕事以外の奨学金やインターンシップの面接を依頼するのも、このような構成であればおこがましいとは思われないでしょう。
では、簡潔な志望動機書はどのように書けばよいのでしょうか。
志望動機書の書き出し方
志望動機書を書き始める前に、先方にどのように感じてもらいたいかを具体的に考えることが肝心です。志望動機書の書き方を考えるとき、あなたの動機は最初の行からはっきりと明確で、読み手に強く印象付けるものでなくてはなりません。決して読み手に色々考えさせるようなものであってはいけないのです。つまり、あなたは何をしたいのかがはっきりしており、それは先方にあなたのキャリアが満足いくようなものにしてもらう、つまり採用してもらうことが先方の仕事です。なぜその会社で働きたいのか、先方に疑問を抱かせないようにしましょう。
志望動機書の書き出しは、あなたのニーズだけでなく、相手のニーズにも焦点を当てる必要があります。最初の数行で、どのようにしたら相手の立場に立ち、あなたのやる気を相手が行動に向かう燃料として位置づけることができるのでしょうか?
志望動機書の序文を書く
志望動機書のヘッダーに自分の連絡先を記載し、正しい相手に手紙を宛てた後、序文のパラグラフは読み手の注意を引く最初の機会です。
組織、つまり先方の立場に立って考えてみましょう。どのような気持ちで勉強や仕事に臨んでもらいたいでしょうか?他の応募者と差をつけるために、どのような切り口を思いつきますか?
どのようにすれば、先方があなたが志望することに深く関わることができるかを示しましょう。
書面の中盤で感動的なストーリーを作り上げる
志望動機書の本文は、あなたの志望動機が募集しているチャンスにどのように適合するかを正確に説明する絶好の機会です。
志望動機書の本文で選ぶ言葉は、面接での感情を動かすストーリーを構成することになります。自分自身に忠実であれば、適切なチャンスが必ずやってくるはずです。
最後に、あなたの志望動機が志望している組織の理念や目標に合っていることを確認しましょう。どんなに魅力的な話でも、あなたが 「仲間 」でなければ、インパクトに欠けるからです。
志望動機書の終わり方は?
志望動機書の最後の文章は、申し訳なさそうに「どう思われますか?」と言うよりも、熱意で盛り上げてクレッシェンドで最高潮に達するべきです。
あなたのやる気の深さは、この短い言葉では言い表せないほど深いものであり、面接依頼の行動喚起は就職活動の形式的なものではなく、むしろあなたの言い分をさらに主張して伝えるためのものなのです。
志望動機書の結びは、あなたの姿勢を売り込む最後のチャンスなので、同じことを繰り返さないようにしましょう。目に見える以上のことがたくさんある場合、繰り返しがあると、どこか一面的な印象を与えてしまうことがあります。最後の一文は力強いストーリーを残し、読み手にもっと知りたいと思わせるようにしましょう。
良い志望動機書の5つの要素
- 学歴やその他の条件を満たしていること
- 組織の価値観に共感していること
- 志望動機が明確であること
- 転職は自然な流れであるということ
- 読み手の感情に訴えかけること
志望動機書の書き方のコツ
志望動機書は入念に作成された説得力のあるべきものであり、テンプレートはストーリーの最適な背景の提供はしますが、内容の方がはるかに重要です。 あなたが気を付けるべき書き方のコツを探ってみましょう。
- あなた自身の文章で志望動機書を書くこと
- 組織の価値観を反映させること
- 背景を話す必要があれば、実績について話すこと
- 過去の実績だけでなく、未来の姿にもふれること
- 志望動機書の校正と編集を行うこと
就職への志望動機は何でしょう。また、優れた志望動機書はどのように書けばいいのでしょうか?以下のような考え方に沿って、話を当てはめるとよいでしょう。
あなた自身の文章で志望動機書を書くこと
あなた自身の文章で読み手に直接語りかける志望動機書は、堅苦しい言葉で書かれたものよりもはるかに効果的です。
組織の価値観を反映させること
募集する組織や団体にとって、志望動機はその組織の価値観と合致していなければ意味がありません。同じ志を持つ情熱的な志望者が集まって、一緒に目標を達成することを望んでいるのです。
背景を話す必要があれば、実績について話すこと
履歴書では、あなたの(時には基本的な)キャリアの実績が重要な役割を果たしますが、志望動機書では、志望する背景を伝えるための実績をちりばめる必要があります。
志望動機が希望的観測にならないように、自分のキャリアで具体的な達成事項とあなたが書く動機とを関連付ける必要があります。志望動機がこれまでの実績と将来の活動に直接関係があるものである必要はありませんが、あなたが志望する理由を説明するのに関連するものである必要があります。
過去の実績だけでなく、未来の姿にもふれること
あなたの過去の素晴らしい実績と同様に、志望動機書でもあなたが今後何を達成したいのか、あなたの目標の大きさを読み手に感じさせるものでなければなりません。退屈で刺激のない志望動機書では、組織内での役割を与えてくれる人を説得することはできないでしょう。
提供されるチャンスを通じて、あなたの過去がどのように未来につながるかを書きましょう。今あなたがチャレンジしようとしているものははすべて、より大きなものへの足がかりとなるものです。その先に何があるのかが描かれていないと、なぜあなたが合格に足るべきなのかというパズルのピースが欠けてしまいます。
志望動機書の校正と編集を行うこと
あなたが書いた文章には説得力があるかもしれませんが、ほんのわずかな言い回しや書式の間違いによって、先方があなたに対して違和感を抱き、簡単に関心を失ってしまうことがあります。
また、どんな組織内での活動でも、細部にまで気を配ることが重要です。さらに、あなたをよく知る人に目を通してもらうとよいでしょう。内容に関するその人のコメントは、非常に貴重なものとなるはずです。
志望動機書では、あなたの「なぜ」の本質を探りましょう。
志望動機書には、履歴書の形式的な制限では伝えきれない個性と情熱を込めることができます。優れた志望動機書には、候補者の「なぜ」の本質が凝縮されており、候補者がダイレクトに、そして心から語ることができます。