履歴書への職務経験の書き方

履歴書に職務経験をどのように記載すればよいのか、具体的に説明します。採用責任者や採用担当者が好む特定のフォーマットがあります。
ロルフ・バックス
コンテンツスペシャリスト
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職歴セクションの書き方

履歴書の職歴セクションの書き方は最も影響力が大きく、そして多くの場合、正しく書くのが最も難しい履歴書セクションの 1 つです。

履歴書の職務経験/職歴は、過去の職務内容や職務経験が、応募や面接に信頼性を与えるところとなります。趣味や自己アピールなど、履歴書の他の項目はすべて、過去10~15年の関連する職務経歴のリストを縁取るものです。では、履歴書に自分の職務経験をどのように記載すればよいのでしょうか?

このガイドでは、履歴書に職歴を記載する際に知っておくべきことを、以下のようにご紹介します。

  • なぜ履歴書の職務経歴が重要なのか
  • 履歴書の職歴に含めるべきもの(含めないもの)
  • 職務経歴を記載する際の最適なフォーマット
  • 履歴書に記載する職歴の業界別の例
  • 履歴書の職務経歴に関する実践的なヒント
  • 現職と前職の記載方法
専門家のアドバイス

5語ルール。 あなたのキャリアを要約する5つの言葉を考えてみてください。自分の経験をどう表現するればいいでしょうか?その5つの言葉が履歴書の職歴の中で、非常に強く伝わってくるはずです。採用担当者は、あなたが書いた文章を覚えているわけではありませんが、その5つの言葉(またはそれ以上)を心に刻んで読み進めてくれれば、あなたの履歴書はその役割を終えたことになります。

なぜ履歴書での職歴がそれほど重要なのでしょうか?

履歴書に職歴の一部始終を書く作業に取り掛かる前に、なぜ職歴が重要なのかを説明します。採用担当者や雇用主は、履歴書を見てある一つの質問に答えます

この人の職務経験は、この仕事にふさわしいか?

履歴書の職歴欄は、面接や次の採用プロセスにおいて、あなたを適格とするか不適格とするかを決める土台となる部分です。このセクションは、過去10年~15年の関連する経歴を使用して、あなたがその職務の要件に適合する職務経験を有しているかどうかを、将来の雇用主に伝えるものです。職歴セクションは、応募書類に信頼性を与え、応募書類の他のあらゆる面(履歴書の他の欄、カバーレターなど)を補完するものであるべきです。

履歴書に経験を追加する方法: 何を含めるか

多くの場合、履歴書に記載する職種の選択は、あなたの職歴と応募する職種の種類によって異なるはずです。一般的には一番上に最初のポジションから始まり、過去10年から15年の職歴を古い順(時系列形式としてよく知られている履歴書フォーマット)で作業を行います。時系列にそった形式は、ほとんどの求職者にとって最も一般的です。

職歴がばらばらでも、ストレスを感じることはありません。特に若い世代ではジョブホッピングが一般的になり、広く受け入れられています。短期間のパートタイム勤務や副業を含めることは、それらの職業経験がその仕事に直接関係しているか、そのポジションと重なるスキルを備えている場合には良いことです。履歴書の職務経験を考慮しながら、自分のキャリア選択について質問に答えられるように準備し、自分のキャリアパスについて自信を持って答え、自分が求めている責任のレベルについて率直に話しましょう。ポジションが決まったら、履歴書における職務経験について具体的に箇条書きにしてみましょう。 それぞれ以下のものが含まれていることが望ましいです。

  • 結果重視の事実: 採用担当者はすでに基本的なことは知っています。この箇条書きは、あなたが具体的にどのようにイノベーションを起こし、そのポジションを管理したかに焦点を当てるべきです。
  • 動きを表す言葉: 強い動きを表す言葉は読み手を惹きつけます。交渉した、開拓した、変更した、など。また、この動詞は形容詞を多く使ってしまうことが重なって収集がつかなくなる状況を防いでくれます。
  • 量に関する情報: 数値は採用担当者の目に留まります。具体的で目に見えるからです。クライアントの読者数を300%増やしたとか、慈善オークションの出品数を200点管理したなどがあります。あなたの業績を輝かせましょう!
  • 現場でのトレーニング: 仕事を通じて得たスキルや資格を織り交ぜましょう。これは、イニシアチブや見過ごされがちな能力を示すものです。
  • 賞や栄誉: 仕事中に素晴らしい仕事をしたと評価されたなら、率直に伝えましょう。職歴の部分は、印象づけられるような文章を書くべきです。
専門家のアドバイス

学生の履歴書はどのように書けばよいのでしょうか? 最初の就職のための履歴書は、学歴の詳細(集中力と達成力を証明するため)と、理想的には、学生生活で行ったアルバイトやボランティア活動の詳細が含まれている必要があります。どんなに地味な仕事でもかまいませんが、最も重要なのは、賃金をもらって働くことの責任を理解しているかどうかです。

履歴書での職務経歴:避けるべきこと

読み手-この場合は採用担当者 -に何か追加説明をする必要をなくすいうことを常に想定してください。また、履歴書には長々と書き込むスペースはほとんどありません。

以下のような項目は入れずに、スペースを空けるようにします。

  • 組織について:履歴書はあなた自身について書くものです。採用担当者は会社について聞く必要はありません。
  • 職責の基本要件:これは職責名から推測されるもので、結果を重視した箇条書きにすることで、より効果的になります。
  • 記入する単語: 抽象的な言葉の羅列は避けて、具体的な言葉を用いて簡潔に説明して、スペースを節約しましょう。
  • 無関係なもの: 担っている職責が、今回の仕事と関係ない場合は省きましょう。箇条書きの言葉や簡潔な単語が履歴書の貴重な場所を占めるようにしましょう - これらが重要となります。
職歴の例
  • プロジェクトチームのリーダーを務め、コストベースで5%削減しました。
  • 四半期ごとの新規ビジネス誘致において、営業チーム全体よりも67%上回りました。
  • 2ヶ月以内に12部門にソフトウェアを展開しました。
  • 1週間に150件の顧客からのクレームを解決しました。
  • 1年以上放置されていた未解決問題のリストを修正しました。
専門家のアドバイス

新卒であったり、職歴がほとんどない場合、履歴書に成績証明の記載や書類添付をすることを検討することができます。数年後に実務経験を積んだら、成績に関する記載や成績証明書を関連する実務経験に置き換える必要があります。

履歴書での職歴の効果的なフォーマットは何ですか?

基本的レベルでは、職歴のレイアウトは通常以下の通りです。

  • 会社名、職種
  • 入社と退社の年月
  • 3~6個の箇条書きで、その会社であなたが及ぼした影響の概略を簡潔に説明

履歴書での職務経験/職歴は、以下のような内容も含みます。

  • 明確で簡潔な箇条書きで、仕事の成果を示すこと
  • 強力な動きを表す言葉
  • 明確な数字と事実
  • ポジション間での成長
  • 職務明細書から抜粋した具体的なキーワード

履歴書への職歴の記載例

初稿と最終稿の違いを見るために、履歴書での職務経験の例をいくつか紹介します。自分の経験をできるだけ簡潔に説明するには、どのように書けばいいでしょうか?

例1:教師の履歴書における職務経歴 例えば、あなたが人気のある私立中学校の理科教師に応募するとします。新しい職務明細書では、教室外での関わりを重要視しています。また、学校生活の間に専門的能力の開発を通して成長しようとする教師を探していると明記されています。

初稿:

  • 小学5年生の理科の授業を担当しました。
  • 授業外での生徒へのアドバイスをしました。
  • 社会性と情緒性を育む学習に関する会議に出席しました

最終稿:

  • 地球科学の3つのセクションで、生徒主導のカリキュラムを開発・実施しました。
  • 年間20名の生徒にアドバイスを行い、成長を確認し、個々の課題や強みに対応しました。
  • 最新の社会性と情緒性を育む学習の授業手法を開発するための教員研修セミナーに招待され参加しました。

例2:コンテンツマーケティングマネージャーの履歴書における職務経歴 コンテンツマーケティングマネージャーは、非常に幅広い職務を担っています。採用担当者はあなたの職務経験について一般的な感覚を持っているので -ゼロから始める必要はありませんが -ここでは結果に基づいた具体的な箇条書きが活躍します。

初稿:

  • 東京の大手マーケティング会社で、フリーランスのコピーライターチームを管理し、彼らが時間通りに仕事をするようにしました。
  • クライアントと話し、彼らのブランドにとって何がベストかを考えました。
  • 出版する前に、すべての校正を行いました。

最終稿:

  • 25人のフリーランスライターのチームを管理し、アイデア出しから出版までのコンテンツパイプラインを合理化しました。
  • クライアントのパーソナライズされたブランドの声を明確にしながら、短期的・長期的なコンテンツ戦略戦術をアドバイスしました。
  • 複数のチャネル間でコンテンツの一貫性を維持するためのコピーの編集と推敲しました。

例3:ウェイターの履歴書での職務経歴 外食産業は動きが早いものです。マネージャーが何かを探す時間を半分にするようなものであれば、仕事を獲得できる可能性が高くなります。求人情報には、「クラフトカクテルのバーテンダーの経験」や「高級料理」などのキーワードがないか、必ず探してみてください。もちろん、仕事をしながら学ぶこともできますが、レストランでは基本的なことを学ぶ時間はほとんどありません。自分の経歴に自信を持ち、明確にしましょう。

  • 東京の流行エリアの賑やかなレストランでウェイターをしていました。
  • 概ね夜と週末はバーテンダーをしていました。
  • 新人教育を行いました。

最終稿:

  • ミシュランの星を獲得した流行エリアのブラッスリーで、4年間ランチとディナーを担当しました。
  • 週末と夜のピーク時にプライマリーバーテンダーとして、クラフトカクテルの作成を専門に担当しました。
  • 新人向けのトレーニング方法を管理し、合理化しました。

例4:エグゼクティブ・アシスタントの職務経歴例 多忙なエグゼクティブのスケジュールやライフスタイルを冷静に管理する上で、人柄はとても大きな役割を担っています。履歴書の文体は、このポジションに期待されることを平静に、かつ自信を持って表現することが大切です。仕事を始める前から、上司が何を必要としているのか、常に一歩先を行くように心がけましょう。

初稿:

  • エグゼクティブチームに代わって出張計画を立てました。
  • オフィスの予算を立て、経費を管理しました。
  • 他のアシスタントを教育し、採用の支援をしました。

最終稿:

  • 5人の経営幹部の複雑な国内外の出張を管理しました。
  • 経費管理コストを35%削減し、すべてのオフィス管理アカウントの経費追跡システムを完成させました。
  • 営業実習生の期間限定メンバーを含む5人のアシスタントチームを採用し、トレーニングを実施し、指導をしました。

例5:営業担当者の職務経歴の例 証明可能な事実と数値は、営業担当者としての最大の資産です。前職では、個人またはチームの売上増加を測定していましたか?これらの数字を掘り起こし、職歴のセクションに組み込みましょう。そして、それを実現するためにあなたが仕事そのもので適用した方法を説明します。この職務経歴の例では、いくつかのアイデアを提供しています。

初稿:

  • 毎月、売上高を増加させました。
  • 複数の新規顧客と契約しました。
  • 自社製品についての話し方を変更しました。

最終稿:

  • 月次売上高を飛躍的に増加させ、わずか6カ月で部門全体の150%成長を達成しました。
  • これまで知られていなかった業界の隅々まで調査し、10社の新規主要顧客を開拓、契約しました。
  • 効率的でパーソナライズされたカスタマーケアのために、ブランドの声と共に営業担当者の商談時のスクリプトを再作成しました。
専門家のアドバイス

履歴書にどんなスキルを書けばいいのでしょうか? 履歴書の職歴を考えるとき、スペースを最大限に活用することを目指すべきです。職歴を述べるときにはハード、ソフトスキルを一言で表すような言葉を決めておきます。各勤務先で述べた経験に関連するもので、単純に繰り返すのではなく、全体像にプラスになるようなものを記載しましょう。特技の欄に職歴には書いていない興味深いスキルを追加すれば、採用担当者は面接で必ずそのスキルについて質問してくるはずです。

履歴書に職歴を記載する際の書き方の注意点

あなたは文章形式で書きますか?箇条書き形式にしますか?最初の仕事のために履歴書を書くのでしょうか?ここでは、職歴を箇条書きにする際の細かい言葉遣いをご紹介します。

  • 「ですます調」にするか「である調」にするかはどちらでもかまいませんが、必ずどちらかに統一します。混同するのは避けましょう。
  • 時系列に記入し、会社名は略さず正式名称で記入します。また、企業の合併・買収などで社名が変わった場合は、株式会社 ABC(現 XYZ株式会社)と記入します。
  • 職歴が書ききれない場合、履歴書にはある程度まで職歴を書き、「詳細は職務経歴書に記載」としてもかまいません。

履歴書の職歴を応募先ごとに調整する

インターネット上のすべての求人広告に同じ履歴書を大量に応募するのではなく、時間をかけて履歴書を調整しましょう。

さらに採用担当者の36%が、特定の職務に特化していないような履歴書、応募先に合わせていないような履歴書や応募書類は捨てているとのことです。

  • 採用担当者にあなたが時間をかけて応募したことを示し、その仕事があなたが履歴書を送った50のそれぞれの応募先のうちの1つではなかったことを示します。
  • 大企業が応募者追跡システム(ATS)で応募者を自動的にスクリーニングするために使用する、自動キーワードフィルタリングを突破しましょう。あなたの職務経験で書いたことは、まず機械でスキャンされる必要があります。
  • 多様な職務経験を特定の仕事に一番関連する職歴としてまとめるために、微調整を行います。例えば、「多くの多彩な」仕事をしたことがある場合、別の「多くの多彩な」仕事に応募するのでなければ、この戦略を新しい職務に最も関連するように自分の職務経験を集中させるように使っていきます。

新しい仕事に応募するたびにこのプロセスをやり直すのは、やりすぎに思えるかもしれません。理想を言えば、履歴書の調整に時間をかければかけるほど、応募の必要がある求人案件が減るということです。

その他の職務経歴のサンプル
  • 経営陣の元で新規開拓を推し進め、1千万円の追加売上を達成しました。
  • 市場を精査し、新製品を発売して市場シェアを2倍に拡大しました。
  • 新しいソフトウェアソリューションを導入し、ビルドタイムを34%短縮しました。
  • 採用活動を開始し、3ヶ月で15名を採用しました。

履歴書の職歴はどこまでさかのぼるべきでしょうか?

履歴書の職務経歴には、その職務を確保するために必要なあらゆる情報が含まれている必要があります。これにより、履歴書に記載する職歴の量が決まります。

30年のキャリアがある場合は、最初の10年から15年は勤務先を記載し、貴重な履歴書のスペースを最新の履歴書経験の記載に充てるという選択もあるかもしれません。しかし、キャリアが15年以下であれば、すべてについて職歴を記載する必要があります。

履歴書に記載する職歴の量については、より新しい職務についてより多くの情報を記載するようにします。履歴書のサンプルにあるように、勤務先と日付を記載した後に、箇条書きやしっかりとした文章を使用するようにしましょう。

専門家のアドバイス

セミナーは履歴書に書くべきですか?通常1~2日のセミナーであれば、履歴書の職歴には記載しないでしょう。トレーニングまたは教育イベントに一定の定評がある場合、または 1 週間以上続く場合は、それを教育セクションに含めることを検討することもできますが、セミナーは誰でも参加できるものなので、あなたがその職務にどの程度適しているかということを示すものではありません。もっと重要な情報があるはずです。

まとめ

  • 過去の職歴の結果に焦点を当てます。履歴書に記載する職歴は、応募する仕事に関連するものだけにしましょう。
  • 強い動きのある言葉で目立たせます。
  • 具体的に:数字、事実、数値を使用します。
  • 「ですます調」なのか「である調」なのかという書き方に統一感をもたせます。
  • 不必要なつなぎ言葉や余分な形容詞は削除します。
  • 職歴の箇条書きは、職務明細書と一致させます。
  • 履歴書の職歴は時系列に記入して、記載しきれない場合は職務経歴書に記載します。

優れた履歴書の職務経歴があると、採用担当者はあなたがその仕事に適任かどうかを10秒以内で知ることができます。職歴は、求人情報に記載されている内容とよく似ている必要があります。もし、履歴書の職歴が求人情報の内容と異なっていたり、これらのルールに沿っていない場合は、注目されるために工夫を凝らす必要があります。例えば、履歴書ビルダーを使って、潜在的な雇用主が求めている正確なフォーマットの完璧な履歴書を作成することができます。

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