エンジニアリング 履歴書の例と書き方ガイド

エンジニアの履歴書の書き方

どのような構成要素があるのかを知らない状態で、採用される履歴書を作成するというプロジェクトを開始することはできません。ここでは、履歴書作成というプロジェクトのために必要な構成要素をご紹介します。

• 履歴書のヘッダー
• 履歴書のサマリー（別名プロフィール、自己紹介文とも言います）
• 職歴セクション
• スキルセクション
• 学歴セクション

履歴書とは、あなたが次に働く企業へ自分のスキルを売り込むための手段です。先方の問題を解決するために、自分がどのような技術を持っているかを説明するということが、ここでのあなたの仕事となります。そのためには、先方の問題や仕事のスタイル、置かれている状況を理解する必要があります。つまり、その企業にふさわしい口調で上司の悩みに直接メッセージを送れるように、リサーチしておくのです。

エンジニアに最適な履歴書フォーマットの選択

状況にもよりますが、グローバルスタンダードで良いとされている履歴書フォーマットは逆時系列の構成です。しかし、エンジニアリングの分野では、機能的フォーマットがより適している場合があります。このフォーマットでは、技術職やスペシャリスト（一部の科学分野の職を含む）にとって、重要なニッチスキルや複雑なスキルを強調するためにスキルセクションを大きくし、職歴セクションを短くすることが有効です。スキルセクションでは、あなたのコンピテンシーを詳細に記載することができます。

履歴書のサマリー例：あなたのベストをモデル化する

エンジニアの履歴書のサマリーセクションとは、あなたのキャリアを3～4行にまとめて、エンジニアとしてのあなたを理解してもらうためのものです。このセクションは履歴書の他の部分ほど厳密な書式はありませんが、以下の基本構成を参考にしてください。

• キャリア上の1～2つの功績を強調する1〜2行の文章
• なぜその仕事をしたいのかを説明する1文
• 特別なスキルやエンジニアとしてのスタイルを説明する1文

サマリーセクション（プロフィールとも呼ばれます）の考え方は、履歴書の他の部分を繰り返し書くことなしに、あなたの特質を強調することです。採用担当者が面接で探りを入れたくなるようなきっかけとなる文章を入れておきましょう。例えば、「私は車を修理するのが好きで、電気技師が直面することの多い問題を解決するための独自の視点を持っています。」この文章は、あなたが様々な角度から物事を捉え、問題解決志向の人物だということを伝えるものです。

履歴書のサマリーセクションの例は、下記をご覧ください。

履歴書の職歴例：経歴をまとめる

ほとんどの求職者にとって、このセクションはエンジニアの履歴書の中で一番大きいものとなりますが、単なる職務の羅列であってはなりません。直近の職務から始めて、過去10年間の経験をさかのぼってまとめて下さい。

それぞれの役職名の下に、各職務で具体的に何をしたのか、どのような結果を出したのかということを端的に説明します。履歴書は自分自身のためのものではありません。採用担当者のためのものです。伝えるべきメッセージはこうです。「私は貴社の問題を理解しており、同じような問題をどのように解決したかをご説明します。私は貴社のために、ここで述べている以上のことができます。」というメッセージです。

以下、職歴の応用可能な例をご覧ください。

履歴書のスキル例：キャリアのコーディネート

履歴書のスキルセクションは、あなたの特徴や能力がひと目でわかるようにするための箇所です。このセクションでは、募集している職務の要件に合わせて調整する必要があります（これは、ATS（採用管理システム）での戦いに勝つためにも役に立ちます）。

このセクションの主な目的は、採用担当者が求める資質をあなたが持っているかどうかをひと目で確認し、その仕事にとって最も重要なスキルは何かをパッと見て把握できるようにすることです。

自分の持っているスキルの中で上位4～7つを選びます。技術的なスキルはもちろん重要ですが、EQ（心の知能指数）も同じくらいの価値があることを忘れないでください。アメリカのある就職調査会社のリストによると、心の知能指数とは好奇心、論理的思考と推論、コミュニケーション能力、創造性、協調性などを意味します。

以下の履歴書サンプルのスキルセクションを参照してください。

履歴書の学歴例

エンジニアの履歴書の学歴セクションは、最も時間をかけずにまとめることができる項目です。学位や資格のリストを作成し、それらを正しくフォーマット化するだけです。

エンジニアは最低でも学士号を取得している必要があります。それ以上の学位を取得している場合は、高校の記載を削除してもかまいません。また、何らかの受賞歴がある場合は、それを加えることも考えてみてください。資格をたくさん持っている場合は、それらを強調するための別のセクションを作成するとよいでしょう。

以下のエンジニアの履歴書での学歴例をご覧ください。