歯科医師に最適な履歴書フォーマットの選び方
逆時系列式の履歴書フォーマットをお勧めする一般的な理由はふたつあります。ひとつめの理由は採用担当者があなたの現在の仕事をすぐに確認できることです。もうひとつの理由はあなたの履歴書を最近利用が増えているATSソフト(採用管理ソフト)へ送信することが楽になるという点です。逆時系列形式の履歴書のフォーマットは、最新のポジションから順に職歴を記録していくため、職務経歴セクションに最も影響を及ぼします。歯科医師であれば、研修医やインターン、または総合病院などでの勤務や他のクリニックなど様々な職場を記載するということになるかもしれません。しかし、歯科医療において非常に複雑な分野の専門知識を持っている場合は、経験よりもスキルに焦点を当てた機能的な履歴書フォーマットを検討することもできます。新米歯科医師または熟練したプロフェッショナルは、当社が提案するハイブリッド形式のいずれかを検討してみてください。
履歴書のサマリーセクションの記載例
歯科医師の履歴書のサマリー(プロフィール)は、文書の一番上に位置し、あなたの個性を紹介する唯一のチャンスとなります。あなたの専門知識は今後のキャリアにとって非常に重要ですが、あなた自身の人間性も同じくらい重要です。サマリーでは、あなたがどのように患者の治療や人間関係にアプローチしてきたかを定義することができます。大規模なクリニックに応募する場合、他のスタッフとあなたがうまくやっていけるかどうかを判断してもらう材料にもなります。ここに記載する3〜4文の中で、自慢しているように聞こえることなく、自信を伝えなければなりません。まず、自己紹介とキャリアを記載し、次に自分の得意な仕事の例を挙げます。なぜあなたがこの職場にふさわしいのか、その理由を自由に説明してください。(カバーレターにはこのためのスペースがもう少しあります)。どのように進めればいいのか、まだはっきりしませんか?下記の歯科医師の履歴書例をご覧ください。次に、関連する医療従事者の履歴書例をご覧ください。ヘルスケア関連の履歴書例を確認することは最初の取り掛かりとして良いでしょう。歯内療法専門医の履歴書サンプルや医師の履歴書サンプルも参考にしてください。
職務経歴セクションの記載例
この職務経歴セクションは、歯科医師の履歴書の核となる部分です。採用担当者はあなたの経験を具体的に知りたがっているので、彼らにじっくりと熟考する材料を提供しましょう。最高の履歴書は、あなたのキャリアと強みを記載した詳細な情報を提供します。まず、これまでの職場においての責任と実績を書き留めます。そして、応募するポジションに最もマッチするものを選びます。応募するポジションに合わせて箇条書きの文章を入れ替えることを忘れないでください。歯科医師の履歴書における各項目は、標準的な形式に従っています。
- 抽象的な言葉を避け、具体的な動きを表す言葉を使う
- 具体的な業務経験ついて説明する
- 実績を説明する
歯科医員で夕日大学歯学部付属病院
April 2011 — September 2017
- インフォームドコンセントを主軸に患者様の納得できる治療を提案しました。• 定期健診の実施とセルフケアの指導を行いました。• 医療事故がおきないうように、毎日歯科衛生士、歯科助手と緊密にコミュニケーションを取っていました。• 可能な限り最高レベルの治療を実施できるように尽力しました。
歯科医師で明日葉デンタルクリニック
April 2009 — April 2013
- 患者様のQOLの向上のため、丁寧なカウンセリングと治療を実施しました。• 欠損歯の治療では、患者様の希望を基にインプラント、ブリッジ等最も最適な治療を行いました。• 効果的な予防医療をこころがけており、患者様のライフスタイルに合わせて最適なセルフケア方法を提案しました。• 患者様に合わせた咬合調整を行いました。
スキルセクションの記載例
スキルセクションは、最初の試験のようなものです。採用担当者は、あなたのキャリアを深く掘り下げる前に、その概要を知りたいと考えています。つまり、どのようなスキル特性を強調するかを慎重に選択する必要があります。また、このセクションは、個々の募集要項に合わせるのが最も簡単なセクションです。歯科医師は、多くのハードスキル(学生時代に学んだ職業上必要なスキル)を必要としますが、優れたコミュニケーション能力(もしあなたが外国語で話せるなら、それは大きなプラスになります!)や細部にこだわるきめ細かさなどのソフトスキルも必要となります。具体的な職務内容を念頭に置き、これらの特性をブレンドしてこのセクションを作成すると、採用担当者の注意を引くことができます。下記のスキルセクションの 履歴書サンプルをご覧ください。
学歴セクションの記載例
歯科医師になるには、大学の歯学部または歯科大学での6年間の努力と研鑽が必要です。歯科医師の履歴書における学歴セクションは、そのハードワークのすべてを誇れる場所です。このセクションには歯学部または歯科大学を卒業後、歯科医師国家試験に合格して得られる歯科医師資格(DDS - Doctor of Dental Surgery)をまず記載することができます。免許・資格セクションに記載してもかまいません。また、成績優秀な場合に授与された賞などがあればこのセクションか、アピールポイントのセクションを作成して記載します。ただし、学生時代に得た賞などはキャリアが進むにつれてあまり重要ではなくなります。また、人によってはさらに大学院での4年間で歯周病学、再建学、矯正学などの専門分野を極める人もいますので、もちろんその内容と学位をここで記載します。学会や日本歯科医師会に所属している場合は、このセクションに、もしくはアピールポイントのセクションを作成して記載すると良いでしょう。