歯科助手 履歴書の例と書き方ガイド

プロフィール：あなたの本質に迫る

上司と密接に働くことになるため、採用担当者にあなたのプロフェッショナルな人柄を分かって理解してもらう必要があります。ここは、それを分かってもらえる機会となります。プロフィールはサマリーとも呼ばれ、世界標準形式の履歴書では一番上に位置します。この一等地は、履歴書にあなたのプロフェッショナルな個性を入れるチャンスであると同時に、あなたを優秀な人材として採用するためのポイントを示す箇所でもあります。

採用管理システム

ATS（採用管理システム）とは、アルゴリズムに基づいたシステムで、「良くない」履歴書を人間の手に渡る前に排除するように設計されています。採用担当者は、ポジションごとに送られてくる何百通もの履歴書を読む時間はありません。その代わり、ATSを利用して候補者を絞り込むのです。ATSのソフトウェアは、採用企業が優先するスキルに関連するキーワードを探し出します。採用企業は各求人に対して多くの履歴書を受け取り、面接を受けられるのはわずか4～6人であるため、競争に打ち勝つには大勢の中で際立つ必要があります。つまり、履歴書にキーワードを盛り込むことが重要なのです。

職務経歴や経験: 知っていることをアピールする

歯科助手になって日の浅い人は、以前の研修中で経験したことを思い出し、それを中心に書きましょう。他業種での職歴がある場合は、エモーショナル・インテリジェンス（EQ: 心の知能指数）に該当する能力など、他の仕事でも応用できるスキルを強調しましょう。採用担当者は、あなたが信頼でき、同僚と協力する方法を身につけていることを知りたいと思っています。技術的な経験があれば、それも盛り込みましょう。

スキルセクション

ここは、採用担当者があなたの能力を簡単に確認できる方法です。あなたはすでにスキルのマスターリストを持っており、各求人情報を見て最も重要なスキルをピックアップする方法を知っています。あとはそれらをまとめて、スキルセクションを作成するだけです。採用担当者は、さまざまなカテゴリーのスキルを評価します。大きく分けると、ハードスキル（仕事をするために必要な知識）と、ソフトスキル（職場で機能し、人と接するために必要な能力）があります。歯科助手の業務は多岐にわたるため、幅広いハードスキルが求められます。では、歯科助手は具体的にどのような仕事をするのでしょうか？厚生労働省によると、ハードスキルを必要とする主な業務は以下の通りです。

• 歯科医師の指示のもとに、歯科ユニットや治療器具・器材の準備・洗浄・消毒・滅菌・片付けを行う
• 診療所内の整理整頓や清掃を行う
• 歯科医師の指示のもとに、歯科材料（セメント、印象材等）の準備・管理を行う
• 歯科医師の指示のもとに、口くう（腔）内の唾液吸引等の業務を行う
• 来院者の受付・案内、予約や問合せへの対応、受診後の会計処理などを行う
• カルテなど診療情報の管理を行う

しかし、歯科助手には優れたソフトスキルも必要です。あなたには次のようなことが求められます。

• 緊張している患者を落ち着かせる
• 患者が快適に過ごせるようにする
• 歯科業者や技工所とコミュニケーションをとる
• 歯科医師や歯科衛生士に患者の情報を伝える
• 患者の質問に答える

学歴セクション: 知識を強調する

歯科助手になるための必須の学歴や資格は必要ありません。歯科助手になるための方法は主に三つあり、第一にOJTがあります。それがあなたの職務経歴である場合は、職歴セクションにトレーニングの詳細を記入するようにしてください。歯科助手になるための第二の方法は、専門学校などの歯科助手コースや医療事務の講座を受講することですので、学歴セクションに記載します。第三の方法は、「歯科助手資格認定制度」を受講する方法があります。この制度は都道府県歯科医師会が講習を主催しているもので三種類あります。このようなコースを受講した場合も、学歴セクションに記載するようにしましょう。

フォーマット

レイアウトのテンプレートを変更する場合は、書式設定に特に注意してください。せっかく面接につながる素晴らしい 履歴書を書いたのです。ずさんなフォーマットでチャンスを失わないようにしましょう。