優れた教師は皆、「ビッグアイディア」、つまり生徒に理解してほしいことから授業を開始します。教育分野の履歴書のサマリー欄は、あなたのビッグアイディアです。あなたの全体的なメッセージ（特定の仕事に的を絞ったもの）を考え、そのメッセージを伝えるために3～4行の文章で表現します。履歴書の中で唯一個性を出せる場所なので、あなたの指導スタイルを反映した読みやすい文章形式にしましょう。最初の文章で、あなたのキャリアを全体的に説明します。そして、最も誇れる指導の瞬間を時間をかけて詳しく説明します。もしスペースがあれば、科目に対する情熱をアピールしたり、なぜ教師になったのかを説明しましょう。このセクションは個性を表せる形式なので、もっとインスピレーションを得たいと思うかもしれません。これらの履歴書サンプルを試してみてください。高等教育後のレベルでは、大学入試用の履歴書サンプル[1]と大学教授の履歴書サンプルをご用意しています。高校教師、中学校教師、小学校教師の履歴書サンプルは、幼稚園から高校までの教師であれば、参考になるでしょう。また、生徒と一対一で接する仕事をお探しなら、家庭教師の履歴書サンプルもご用意しています。サマリー欄の履歴書サンプルは下記からご覧いただけます。
職務経歴書の職歴欄は、あなたがこれまでのキャリアで何を達成したかを採用担当者に伝える場所です。ここで、「達成した 」と言ったことに注意してください。これは、あなたの職務のリストではなく、あなたの成功の尺度ということです。中学1年生に数学を教えたことは素晴らしいことですが、もっと具体的に説明できますか？例えば、クラスの平均点を上げることができましたか？今まで数学が嫌いだった生徒を引き込むことができましたか？他の教師も使いたくなるような授業を開発しましたか？このようなキャリアの高みを利用して、自分のキャリアを差別化しましょう。教育現場は数字や統計に頼っていることが多いので、職歴の欄には、それぞれのポジションであなたが及ぼした影響を示すようなデータを記載するようにします。
履歴書のスキル欄を作成する際、コミュニケーション、協調性、共感性について考えるかもしれませんが、教師はますます技術を必要とする仕事になってきています。コンピュータのスキル（特に職務明細書に直接記載されているもの）はリストに含めるようにしましょう。スキル欄で重要なのは、学問的・技術的な知識と、保護者や生徒から愛される資質とを融合させることです。このセクションは、あなたが採用担当者が求める資質を持っているかどうかを素早く理解することができ、また、優れた教育者であると考える点を伝えることができるため、重要なセクションとなります。以下に履歴書のスキル欄の例をご紹介します。
教育関係者が学歴を重視するのは当然のことなので、この部分をスキル欄の上（教師1年目の場合は職歴欄の上でも可）に記載してもかまいません。すべての学位と単位習得証明書（3.0以上）を記載します。多くの学校では成績証明書と単位習得証明書を要求されますので、この欄にも単位習得証明書を追加しておくとよいでしょう。セミナーや講習会に参加し、自分の専門性を高めた場合は、それらも記載してください。学会発表や論文発表、教育団体に積極的に参加している場合は、この貴重な情報を記載するために、「専門的な活動」の記載を追加することを検討してください。